パリの電動キックボード・存続できるか?

今や国民の足!


パリでは日本以上に電動キックボードの
利用者がいます。

街の中にはあらゆる所に置いてあり
アプリがあれば簡単にリースできます。

バスを待たず、混んでいても
スイスイとスムーズに走れるので
移動するにはもってこい。

目的地に着いたら
近くにある返品所に
返せばいいのです。

現在、パリでは
15.000 台がリースでき、
2022 年には 1 ヶ月で 40 万人が利用しました。

ちなみにこの電動スクーターですが、
フランスでは、「トロチネット」と
呼ばれています。

以下、”トロチネット”と
呼ばせていただきます。

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悲惨な結果になる事故も!


ただ事故は年々増えています。
免許はいりませんし、誰でも
使うことができます。

道路法規を知らない人もいますし、
知っていても信号を無視したり、
急に車の前に飛び出してきたり。

車を運転する側からすれば
自転車同様、危険きわまりない乗り物です。

さらに自転車よりも
スピードが出ますので、
事故も大きくなります。

以前テレビのレポート番組で
見ましたが、

被害者は女性で歩行者でした。

信号が青になったので横断しようと
思い 1 歩足を踏み出した時に
このトロチネットとぶつかりました。

けっこうスピードを上げていたようです。

彼女は即、入院。
現在リハビリを受けていますが、
今後、以前のように歩くことはできないようです。

もうひとりは、自転車に乗っていた
40 代の男性。

車道の脇にある自転車専用ロードを
走っていたときに、
トロチネットが彼を追い越そうとしたようで、
そこでぶつかり事故となりました。

彼もやはり重症で、リハビリを受けています。
この他にも、車椅子の生活を余儀なくされた
人もいました。

昨年 1 月から 8 月の間にパリで記録された
事故数は 330 件。

前年に比べて 37 %増加しました。


もう 1 つの問題は、環境に優しくないことです。

セーヌ川の底で多くの廃棄された
トロチネットが見つかっています。

これらを動かすには再充電する必要があり、
電力を消費し、それらのリサイクルは
容易ではありません。

これらの問題は、パリだけでなく、

・ ボルドー

・ マルセイユ

・ リヨン

そしてフランスのあらゆる場所で
発生しています。



” 国民投票 ” と言ってはいるが・・・


そこでパリのイダルゴ市長は、
4 月 2 日に国民投票を発表しました。

イダルゴ市長は、トロチネットを
無くしたい考えです。


このようなトロチネットの存続を
指示するか否かを国民に問い、
有権者の決定に従うと発表しました。

なぜ 4 月になったかというと、
合計 15,000 台の車両を所有する

・ Lime

・ Dott

・ Tier

の 3 つのオペレーターは、
市との契約は 3 月末で終了するからです。


この投票はパリジャンだけです。
それもパリで投票権を持っている人だけ。

これでトロチネットのシステムが
秘訣された場合、
この 3 つのオペレーターの従業員
800 人は失業することになります。



ちょっと一言.


私がいるシドニーでは
トロチネットは見かけませんが、
スケートボードはたまに見ます。

昨日はローラースケートで
歩道を走っているカップルがいました。
それも人混みの中です。

男性はふつうに滑っていましたが、
女性はどうみても初心者。

周りの人にぶつかったり
見ていても危なっかしいなと
感じました。

私なら怖くて街中には
出れないレベル。

それでも出てくるとは
大した度胸だと感心してしまいました。



【参照元】



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